レコードについて

概要

音の再生の方法は信号としての振幅の情報の読み取り方と情報の増幅により異なる。針で読み取った振幅の情報を機械的に増幅する蓄音機の時代、電気信号に変えて増幅するレコードプレーヤーの時代、そして針を使わずにレーザーで読み取る時代(レコード末期以降の特殊な時代)に大まかに分類することができる。

世界初のレコード(音声記録)システムは、1857年、フランスのレオン・スコットが発明した「フォノトグラフ」である。スコットは、振動板に豚の毛をつけ煤を塗り、音声を紙の上に記録させた。再生装置がなかったため、フォノトグラフは実用にはつながらなかったが、1876年、グレアム・ベルが電話機を発明したことにより再生の目処がつき、複数の研究者が再生可能なレコードの発明に取り掛かった。

当初、アメリカではエジソンが、ヨーロッパではベルリナーが市場を支配した。しかし、円盤式は同一音源の大量複製生産に適していたうえ、両面レコードの発明などもあり、最終的にベルリナーの円盤式レコードが市場を制した。なお、円筒式の記録媒体は音楽レコードとしては姿を消したが、後に、初期のコンピュータの補助記憶装置(磁気ドラム)に使われたことがある。

その後の化学技術の進歩により、ポリ塩化ビニルを用いることによって細密な記録が可能となり、従来の鉄針からダイヤモンドやサファイアの宝石製の永久針を使用すると共に、カートリッジの軽量化などの進歩により長時間再生・音質向上が実現された。さらに、取り扱いの面でも割れにくく丈夫で、軽く扱いやすいものとなった。

劇団活動からのレコードデビュー

古い話になるが、レコードデビューと言えば一昔前まではひとつの上がりであったと思う。今で言うところのメジャーデビューであろうか、とにかく皆それを目指した。劇団で活躍する人たちの中にもその傾向はよく見られた。劇団とレコードデビューと言うと、疑問を抱く人も少なくないだろうが認知を広めるためにはいろいろな活動をしたものだ。